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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第32章 アズカバンの囚人




チュンチュン


「良いですか?どんな理由があったとしても、魔法薬をイタズラのために使ってはなりません
ましてや匂い解消薬だなんて……
Msマリエレンダ、今後、あなたの魔法薬開発を一切禁止します」
「はい先生……」
「あなた達もです
イタズラのために魔法薬を貯めておくなど、心底ため息が出ますよ」



ホグワーツの気持ちいい朝

だが、4人にとっては気持ちよくなどなかった




目の前ではマクゴナガルがお説教を口にしている

「明日までに反省文を10枚仕上げて来なさい
出来なかったものにはスネイプ先生から恐ろしいお咎めが待っていますからね」
「「分かりました」」


パタン


マクゴナガルはそう言って、部屋を出た



「はぁ〜、疲れた…」
「お疲れさん」

リーがなだめるように言ってくれる
が、疲れたのはなだめられても消えない


「マクゴナガルの小言なんて俺達はもう聞きなれたよな」
「しょっちゅうだからな」

ジョージとフレッドは楽しそうに話している
お説教の何が楽しいのか…



「にしても、リーはどうして怒られたの?」
「あぁ、薬を運ぶ時に偶然1年生のロミルダ・ベインに見られたんだよ」
「ロミルダ・ベイン?」


リーの言葉で思い出す

ロミルダ・ベインは後にハリー追っかけ女子の一人になる子だ
彼女はなんというか、自己中心的で
いつもいつも、ハリーの心を手に入れようとーーいや、「選ばれし者の隣に選ばれたレディ」という称号を手に入れようと、惚れ薬を盛ろうとするのだ
まあ、厚かましい性格故にハリーからは嫌われるが

「それであいつ、マクゴナガルにチクろうとしたんだけど…」
「俺達があいつに匂いムラムラ薬を1本かけてやったんだよ」
「はぁ!?なんてことしたの!?」
「ははは」



ジョージとフレッドは笑っている
が、ヴィオラは全く笑えない

「はぁ…」

ため息が溢れてくる


「元気出せよ、ルーピンのためにやった事なんだろ?」
「そうだけど…」
「俺達は慈善事業でイタズラしたんだ
おかげでいつもより罰則は軽いぜ?」
「反省文10枚と2週間談話室掃除担当とスネイプ先生にいびられるのが軽い!?」

どれだけ2人はイタズラしてきたんだ




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