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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第28章 出会いは突然に



マクゴナガルは静かにそう告げた

それである程度理解する

「つまり…私の体内にある魔法力を操作する事で、アニメーガスとして体を動物に変換させる事が出来るって事ですか?」
「その通りです」

なるほど

要は体を構成させる物質を動物のものに変えるというのだ
目も、体も、骨も、完全に動物に変える

確かに思ったより難しそうだ

「私はあなたなら3年足らずでこれを習得出来ると思っています
動物もどきを使えれば、あなたの魔女としての活躍の場も増えるはずです
魔法省に就職する事も簡単でしょう
それを見越し、私自らあなたにこうして教えているのです」

マクゴナガルはそう言った

普段は人をあまり褒めない厳格な彼女がここまで言うのは聞いたことが無い


知らず知らずの内に、マクゴナガルから期待されていた




「……………」





なんだか、心がじんわりしてきた。


目がうるうるとしてくる




マクゴナガルもそれに気付いたらしく、目を見開いて驚いた
しかしその涙が感動によるものと分かったので、少し恥ずかしそうに目を伏せた


それから、「コホン」と咳払いして、言う

「何をぼさっとしているのです、まだまだやるべき事はありますよ」
「っはい!」


満面の笑みでそう答える

改めて、マクゴナガルの心の温かさを知った



そして


(さすがマクゴナガル先生っ!
一生ついて行きます!!)



そう固く誓った










































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コンコン


「ハグリッド〜?クィレル先生〜?」


アニメーガスの練習も一段落したので、夕暮れの時間にハグリッドの小屋を尋ねる

ノックをすると、クィレルが僅かに扉を空け、気まずそうな顔をした



「マリエレンダ……どうしたんだ?」
「ハグリッドに逢いに来たんです
この怪我のせいでしょんぼりしてないかなって」
「あぁー、今はやめておいた方が……」

クィレルは渋る

予想していたとおり、ハグリッドはしょぼくれてしまっているようだ
中から鼻をすする音が聞こえる


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