第24章 ヘンテコな教師
始業式の朝のこと
「ちょっとルブリス、ちゃんと掴んでてよ」
『うるせえな、大体なんで俺がこんな事しなくちゃなんねんだよ』
「当たり前でしょ、ゴーストがついて回ってきてたらお祓いされちゃう」
『俺はゴーストじゃねぇ』
「どっちでもいいの」
ヴィオラは、1匹の黒猫に話し掛けていた
『つーかなんだ、俺はにゃーって鳴けばいいのか』
「そういうこと
ほら、いってごらんよ、ヴィオラは可愛いにゃーって」
『…』
「何よその目は」
気持ち悪そうな目で見てくるこの黒猫
実は、変身したルブリスである
「でもアニメーガスだなんてすごいよね
ゴーストになっても変身できるなんて便利」
『フッ、俺は天才だからな』
「はいはい、自分で言うのはやめましょーねー」
『チッ』
「舌打ちしないの…」
マルフォイ家のパーティーから一ヶ月後
館のテラスで出会ったこの少年?ゴースト?はなんとノコノコとヴィオラに着いてきたのだ
ルブリスにはアニメーガスの力があり、可愛らしい黒猫に変身出来る
マクゴナガルと同じだ
しかも彼の魔法は一流で
魔力を操作して体を伸び縮みさせたり、実体になったりと、なんでもありなのだ
普段は猫になったりいつも通りのヴィオラにしか見えない霊魂状態なのだが、彼女と2人きりの時だけ、体を実体化させている
なんでも、使い勝手がいいかららしい
(ゴーストってなんでも出来るじゃん…もう羨ましすぎるよ)
つくづくそう思ったヴィオラである
『これから列車に乗ってお前の友達に会うんだっけ?』
「そうそう、一緒に乗る約束してるの」
『俺いる意味ある?』
「あなたを1人にしてたら気が気じゃないわ」
『ひでぇやつだな』
ルブリスが何かボソボソと言ったが無視する
(この後は確かルーピン先生と遭遇するよね)
列車の中ではリーマス・ルーピン先生がグースカと熟睡しているのだ
そこでハリー達は初めて出会う
(運命の出会いってやつだねっ)
『なにドヤ顔してんだよ』
「別に何も〜」
『?』
さあ、列車に乗ろう