• テキストサイズ

銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第21章 秘密の部屋



ロンがもっともな事を言ったので、全員が笑った

確かにその通りだ
テストは好きじゃない



その時




ガチャン


「「!」」

扉の音がした
全員が一斉に振り返る



待ち望んでいた森番が
帰ってきた



「遅れてすまねぇ
釈放通知を持ってきたフクロウが道に迷ってしっちゃかめっちゃかでな…エロールっちゅう名前のやつだ」
「「……」」

「エロール」
その名前には聞き覚えがあった

ハリーやハーマイオニー、シェーマスにパーシーにネビルまで、その場にいた全員が一斉に「彼」を見る
「彼」
すなわちロンは、顔を引きつらせていた





「ヴィオラ、一緒にハグリッドの元に行きましょう」
「そうだね、行こ行こ」

ハーマイオニーに促されハグリッドの元に駆け寄る

彼は相変わらず大きい

ハグリッドは小さい4人組を見下ろして、微笑んで言った

「お前さん達のお陰だ
ハリーがいてくれたんで、ロンもヴィオラも、もちろんハーマイオニーもだ
でなきゃ俺は、例のあそこから出られんかった
礼を言わしてくれ…ありがとう」

ハグリッドの心からのお礼の言葉
それは、すごく温かく心に染み入る

今は冬なのに
雪が降る寒い冬なのに

すごく温かかった


「ホグワーツにはハグリッドがいなきゃ」

ハリーがそう言う

ハグリッドは、本当に嬉しそうに笑った


パチパチパチ


ハグリッドの帰還に、ダンブルドアが拍手をする
皆がそれに続いて拍手をし、いつしかそれは学校全体に響く音楽のようになった






















大きくて温かい、そんな心優しさを持った、森番のための音楽


それは、彼の心に深く刻みつけられましたとさ












私達のホグワーツは、今日も魔法と絆の物語を紡いでいく




/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp