第21章 秘密の部屋
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ガヤガヤガヤガヤ
ホグワーツの大宴会場
この季節が、またやってきた
「ヴィオラ、ヴィオラ!」
「ん?どしたのネビル?」
かぼちゃジュースを飲んでいると、突然ネビルが慌てたように呼んできた
「あれ!」
彼はそう言って何かを指さす
するとそこには、可愛らしい女の子がいた
「ハーマイオニー!」
思わず立ち上がって彼女の名前を呼ぶ
扉にいたハーマイオニーはそれでこちらに気付き、笑顔で駆け寄ってくる
「ハリー、ロン!」
2人を呼んで、一緒にハーマイオニーに駆けていった
「ハーマイオニー!」
「ヴィオラ!」
駆け寄った瞬間にお互い抱き合う
ギュッと強く抱き締め、いつものこの4人でいられる幸せを噛み締めた
しばらくして離し、今度はハリーと抱き合った
「ハーマイオニーのお陰だよ、君なしでは無理だった」
ハリーが笑顔で言う
ハーマイオニーもつられて微笑んだ
「っあ〜…」
「あー、うん」
今度はロンの番だ
しかしハーマイオニーはロンには抱きつかない
お互いに恥ずかしそうにして、握手だけをした
(相変わらずの夫婦だな〜)
カンカン
「あ」
マクゴナガルがゴブレットを鳴らす音だ
「皆さん、静粛に!」
その声で自分達の席に戻る
皆が静かになると、ゆっくりダンブルドアが立ち上がった
ダンブルドアは言う
「宴を始める前に、まず拍手を送りたい
スプラウト先生とマダム・ポンフリー
マンドレイク薬で石にされた者たちを見事、元に戻して下さった」
パチパチパチ!!
皆が大拍手をした
ホグワーツが閉鎖せずに済むから、本当に喜んでいるのだ
ダンブルドアは続ける
「さらに、これまでの経緯を踏まえ、期末試験は取り止めとする」
「「ワアアァ!!」」
さっきよりもおおきな歓声が会場に響く
正直、期末試験が無くなった時の方が皆喜んでいる気がする
先生達は「全く…」と言いながらも笑っている
その様子に苦笑するしかなかった
「皆テスト嫌いだもんね」
「そりゃ当たり前さ、これからもずっとなくなってくれないかな」