第18章 君と学ぶひと時を
相変わらずのパーカーだ
もうさすがとしか言い様がない
こうまで人の事を面白そうにいじれるのは彼だけだろう
「勉強がはかどったよ」
「それだけか?もっとこう、何かないのか?」
「何かってなんだよ?」
「恋愛的な意味に決まってるだろ」
恋愛的な意味とは
自分が彼女に対して抱いているのはそういう感情ではない
あくまで年の違う友達として接している
だからそんな風に言われても困るだけだ
それでもパーカーは聞いてくる
「可愛かった〜とかないのか?」
「…………」
もう無理だ
彼はこれ以上引き下がらない
しょうがないから今日の事を振り返る
勉強していたヴィオラの事を思い出す
………………………………………。
「……………………背が小さかったな」
「は?」
めでたしめでたし