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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第16章 スリザリンの継承者



そこで先頭を歩いていたヴィオラは止まってクルッと振り向き、三人に言い放った

「マルフォイ一家は自分達に保守的だから、ドラコはそんな馬鹿な事はしないと思う」

三人もそれで考えるように黙る
言われてみれば確かにそうなのだろうが、やはりドラコが怪しいのは拭えていないらしい

「クラップとゴイルを騙して何か聞き出せないかな?」

ロンが言う
だが、あの二人もそこまで間抜けではない

ハーマイオニーが提案した

「そこまで間抜けかしら?他の方法があるわ」




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「あったわ、ポリジュース薬」

ハーマイオニーがドン!と本を机に置く
『最も危険な薬』と書かれたその本は、その名の通り手を出したらとても危ない気がする

「『正しく調合すれば、それを飲んだものを一時的に別の人間に変身させることができる』」
「つまり僕とハリーが変身するわけ?クラップとゴイルに」
「そうよ」
「すげえ!これでマルフォイから聞き出せる!」
「でも難しそう…こんな複雑な薬見たことない…」
「ちょっと見せて」

興味本位でハーマイオニーから本を借り、内容を見てみる
そこには、驚愕の調合方法が書かれていた

「なにこれ?複雑過ぎない?……」
「それ、作れそう?」

ハリーが不安げに聞いてくる

本には、沢山の薬草とまだ習ったことの無い調合方法などが書かれている
母直伝の魔法薬学とはいえ、難しすぎる

「作れるには作れるけれど、調合がありすぎてかなり時間がかかっちゃう
しかも薬草の種類が多いから、結構苦労すると思う」
「どれくらいかかるの?」
「…1ヶ月は」
「1ヶ月!?そんな?!」

図書室で声を大きくしてしまったので全員がこちらを振り向いた
ハリーも配慮して声を小さくした

「もしマルフォイが継承者だったら、その間にマグル出身者の半分がやられちゃうよっ」

ハリーの言う事も最もだ
1ヶ月もすれば、マグルは多大な被害を受けるだろう
しかもこの方法は無意味だ
結局ドラコは継承者ではないから

「分かってる、でも今はこれしかないの」

ハーマイオニーがそう言う

(やっぱりやるしかないのか…)



調合に備えて、薬草やら道具やらを揃えた



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