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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第14章 2年生になります!!



全員が悲しい表情を浮かべて、キャシーの話を聞いている

「母さんは魔法使いが嫌いだったみたいで、「行くなら出て行け!このろくでなし!」って散々言われた
何とか丸め込んでここに通うことが出来た
すごく楽しかったよ、皆と話して、授業を受けて
でも帰ったらやっぱり母さんはあたしを受け入れてはくれなかった
毎日毎日毒親みたいに色々言われて、正直キツかったんだ
今日だって、汽車に乗るまでいっぱい言われてたしな」

彼女は、口は笑っているが、目には涙が浮かんでいる
母親を愛している分、そんな風に心無いことを言われるのが悲しいのだ

(やっぱり…魔法使いもマグルも、迫害を受けちゃうんだ……)

魔法界ではマグルは冷遇され、人間界では魔法使いが冷遇される
どちらも分かり合おうとせず、忌み嫌うだけ
キャシーも、その被害に遭った一人なのだ


「むむむむむむ!!」
「ゆ、ユエンユエン?」

何やら、ユエンユエンが燃えている
メラメラと熱い炎を滾らせ、怒っている

「なんて酷い!ママ上様あんまりデス!!
キャシーはいい子デス!!ろくでなしなんかじゃないデス!」
「ユエンユエン……」

ユエンユエンは心から怒っている
キャシーが大切だから、そんな風に扱われるのが許せないのだ

ユエンユエンはまだイラつきをぶちまける

「キャシー!今から汽車に乗って帰りまショウ!あなたの母親に鼻呪いをかけてやります!!」
「うぇぇぇ!?」
「ちょっとちょっと!やめなさいよユエンユエン!」
「いいえ!誤解しようともしないママ上様は醜くなってしまいなさい!!」
「ユエンユエン!それを言うなら理解だ!」
「「さすがキャシー!」」
「お前らもユエンユエンを止めろ!!」






30分後





「はあ、ほんとやめてよユエンユエン」
「うぅ、すみません4人とも」

ようやくユエンユエンが落ち着いた

これでまともに話を出来る

ハァハァと息切れをしていると、キャシーがユエンユエンに近寄る

「ほんと、暴走しようとするなよ…あと言葉勉強しろ、いちいち突っ込んでられっかっ」
「申し訳ないデス……」
「でもま、ありがとう…」

ユエンユエンが小さいながらもそう言った
それにミアとハーマイオニーとヴィオラの三人が顔を見合わせる






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