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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第12章 賢者の石



「冷静に頭を使って見事仲間を危機から救った、50点」
「「!」」

50点が加算された
ハーマイオニーは驚くも、笑って喜んでいる
ハリーが「いいぞ!」と言うと、周りも彼女を祝福した

だが

(これ…ハリー達だけじゃ一位になれないよね……)


「次に、ロナルド・ウィーズリー
ホグワーツでも近年稀に見るチェスの名勝負を披露してくれた、50点」

ロンもハーマイオニーと同じく素直に喜ぶ
シェーマス達も、からかいながらも褒めたたえていた

「そして、ハリー・ポッター、ヴィオラ・マリエレンダ」
「へ?」

ダンブルドアが自分の名も呼んだ
思わず間抜けた声が出てしまう
それでも気にせず、ダンブルドアは続ける

「その強い意志と卓越した勇気
健気な優しさと深い愛情を称えたい
そこで両者それぞれに、60点ずつ」
「「!!」」
「スリザリンに並んだわ!」

ハリーと顔を見合わせる
嬉しくて、彼も自分も満面の笑みを浮かべた
ロンや他の皆も、二人を褒めてくれる

「そして最後に
敵に立ち向かうのは大変勇気がいること
じゃが、友達に立ち向かうのはもっと勇気がいる
その勇気を称え10点を、ネビル・ロングボトムに」
「やったー!ネビル!」

ハリーがネビルを祝福した
ネビルは信じられないようで、口をあんぐりと開けている
その様子が面白くて、皆と一緒に笑ってしまった


「さて、わしの計算に間違いがなければ表彰式の飾り付けを変えねばの
では、グリフィンドールに優勝カップを!」

ワアア!!

歓声が湧き上がる

ダンブルドアがパンと手を叩くと天井からぶら下げられている旗が、スリザリンの蛇からグリフィンドールの鷹に変わった

「わあ!」

皆が喜び和気あいあいとしている
その光景がとても心地良くて見とれてしまう






(本当に、グリフィンドールで良かった)





改めて強くそう思った











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