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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第4章 受け継がれる愛の魔法




神様の力で生まれ直してきてから5年の時が経った
私は、マリエレンダ家でヴィオラとして生きている


「パパー、おじいちゃんまだかな?」
「うーん、おじいちゃんならもうすぐで来ると思うけどなぁ」
「まあまあ、時間はたっぷりあるんだからもう少し待てばいいじゃない、それよりヴィオラ、忘れ物ない?」
「うん!OKだよ!」

何を隠そう
今日は祖父ハンネスと一緒に動物園に行くのだ

「出来ることならパパ達もついて行きたかったんだけどなぁ」
「でもパパ仕事でしょー?マホウショーってとこでお話するんでしょ?」
「ええ、パパが任されている仕事でちょっと色々あったのよ」
「はあー、有給取ればよかったなぁ、そうすれば僕の天使のあんな顔やそんな顔を沢山写真に納められたのに……」
「パパ……」

相変わらずの親バカぶりに半ば呆れた
5年も過ごし、慣れてはきたがやはり強烈なものに違いは無かった

この前なんて、エルラにフリフリの服を人形のように着せられてそれを何枚も写真に撮りウィーズリー家やマルフォイ家に送り付けようとしたのだ

「ふふ、でもヴィオラも楽しみでしょう?せっかくおじいちゃんに誘ってもらえたんだものね」
「うん!私動物園も楽しみだけどおじいちゃんに会う方がもっと楽しみ!」
「あはは、おじいちゃんと楽しくデートしておいで、魔法の勉強頑張ってきたご褒美なんだから」
「はぁい!」

そう、
これは私へのご褒美でもある
せっかく転生し、魔法が使えるのだからと張り切って精一杯勉強し、知識をつけた

守るための力を身につけておいて損は無いし、原作では死んでしまう人達を救うことが出来るかもしれない
それに、ハリー達と同年代という事はこれからの将来私もヴォルデモートと戦うことになるかもしれないからだ
ならば用心に越したことはないと本を読み漁り、杖がなければ使えない呪文
例えば物を浮かせる呪文の場合、杖無しで唱えるだけで少しだけなら浮かせることができるようになった

ダニーとエルラはそれを見て、
『ヴィオラすごいわ!』
『この子には才能がある!』
と喜んでくれた



「おーい、愛しのヴィー!」
「あ!おじいちゃーん!」

手を振ってこちらへとかけてきてくれるので、ヴィオラも走る
この人がヴィオラの祖父でありダニーの父、ハンネス・マリエレンダだ






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