第11章 プレゼントは死の秘宝
そしてそれを聞いたハグリッドが慌てて
「こりゃいかん!急いで医務室に運ぶぞ!」
と言い始めた
「え?いやいや、そこまでしなくても…」
「怪我人が何遠慮しとる!いや、病人か?
まあどっちにしろマダム・ポンフリーに見てもらわにゃ」
「ええー」
騙しているみたいなので少しだけ心苦しくなった
でも、本当の事を言えば家族がどうなるか分からない
だから何も言えない
そんなもどかしい気持ちになっているとハグリッドが突然ヴィオラを抱え上げる
「わぁ!」
「ほら、全員行くぞ、ヴィオラはしっかりつかまっとけ」
「高い!高すぎる!」
ハグリッドは巨人族の血が混じっているのでとにかく身長が高いのだ
そんな彼に抱っこされる
やはり地面から遠く離れておりとてもハリー達が小さく見える
(おおー!これがハグリッドの視線なんだ……ふっ、人がゴミのよ……じゃない!)
危うくジ〇リのあの名台詞が出て来てしまいそうになる
だがそれは良い子のためにもあえて言わないでおこう
(なんだか、今回は眠くならないな………)
道中、ハグリッドに運ばれる際、そのことに気付いた
いつもなら力の代償で眠気がやってくるはずだが、今回は全くそんなことは無い
ただ力が入らないだけ
それに、指輪についての謎も深まるばかり
(一体なんなの?皆して何か隠してるし
この指輪も、結局なんなのよ……)
いくら考えても分からない
ハグリッドに運ばれたどり着いた医務室
マダム・ポンフリーから嫌そうな顔をされたのは言うまでもない