第13章 好敵手
孤爪side
昔から
自分からトモダチとか作れたためしが無い
他人は苦手で
関わりたくないくせに
他人の目はすごく気になる
目立たないために神経を尖らせた
昔から遊び相手は歳も家も近いクロだけ
スポーツは好きじゃないけど
バレーボールは昔から触ってた
中学はクロに言われて
なんとなくでバレー部に入った
人数は試合できるギリギリだったけど
ちょっと楽しかった
高校でもまた何となく続けた
少し前まで強かった学校だ
人が沢山いた ココは苦手だと思った
3年「1年 片付け遅えよ〜帰れねぇだろ〜」
3年「ちんたらすんな〜」
「センパイ」というのは
1年とか2年早く生まれただけでどうしてあんなに威張るんだろう?
孤爪((皆でやれば早いんじゃないのかな……))
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黒尾『…お前は鋭い 観察眼を持ってるし 指示だって的確だ』
孤爪『……でも 3年生に何か言うと生意気だって言われるから言いたくない
昨日も他の1年より沢山走らされた』
黒尾『噂で猫又監督が復帰するって聞いた
3年だってもうすぐ引退だ
だから辞めんなよ?今の1・2年はお前の凄さを分かってる
お前は絶対にチームを強くする』
孤爪『……』