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―夢の籠―(進撃短編集)

第1章 アッカーマン・アニマルホスピタル/リヴァイ


『あぁ、リリアの話も聞かせてくれ』

リヴァイは覚悟をする。
リリアのする判断は間違ってないし、自分も後悔のないようにしたのだから。




『私・・・・・・海外行きません』



『あ?・・・いやリリアよ、俺に気を遣うな』
『気を遣ってるわけじゃないです。最初は行く気だったのですが・・・私ももう一度よく考えたんです。もっと勉強がしたい、リヴァイ先生の役に立ちたいって・・・』

リリアの言葉に、自分の為に頑張ろうとしたリリアに突き放すようなことを言ったことは謝るべきだなとリヴァイは思う。

『でも、それって・・・リヴァイ先生のところでも出来ると思ったんです』
『ハッ!・・・全くもってその通りだな。俺はこれでも名医らしいからな・・・いくらでも教えてやる』


『それに・・・やっぱり・・・大好きな人とは一緒にいたいなぁって・・・』

『・・・・・・リリア、すまん。もう一度言ってくれるか?』

リヴァイも立ち上がり、リリアの肩に手を置く。これまでに無いほどのリリアの赤面にリヴァイは高ぶる。


『・・・リヴァイ先生が・・・前から・・・ずっと大好きでした』


『・・・リリア、俺は疲れが全て飛んだ。今からでも難しいオペが出来るぐらい高揚している・・・』

リヴァイはギュッとリリアを抱きしめると、リリアは何ですかそれは・・・とクスクス笑いながら抱きしめ返す。

『リヴァイ先生、明日こそはご飯行きましょ!』
『あぁ・・・ずっといるんだ、またオペが入っても焦ることはない』
『ふふっ、そうですね!リヴァイ先生、愛してます』
『あぁ俺もだ・・・リリアを愛してる』


2人は手を繋ぎお互い見つめ合うと自然と目を瞑った。













マリア市の赤い屋根のアッカーマン・アニマルホスピタル。

そこは名医の獣医リヴァイと恋人であり動物看護士のリリアの2人が働いている。

これからも2人は動物の命を守り、そして愛を育む。





Fin


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