• テキストサイズ

キメツ学園【鬼滅の刃】

第13章 不透明


遺書を残し、継子に教えるべきことも教え、あの子は柱になる権限を得た。

私が死ねば、彼は柱になるでしょう。

先行きの見えないことがあった。私はとある問題を抱えていた。誰にも悟られてはならない。私だけの、秘密。

しかし、その秘密に私はいつか殺される可能性が出てきた。

だが死にたくはない。まだ死ぬ予定もない。せめて上弦の鬼を一体くらいは斬りたい。

そう思っていた。

そう思っていたのに。


『……ぇ…?』

『………すまない…』


彼は謝る。

私は笑った。


『…!』


腹部に刃が突き刺さっていた。


『な…』

『お前は……』


刃が引き抜かれる。


『…すまない』


最後まで語らず、走り去る。彼は走り去った。

戸惑いを隠しきれないまま私は近くの壁にもたれかかった。臓器に穴が…あぁ、これはダメです。


『………まさか』


意識が薄れるさなか、私は鬼の気配を感じた。
でも人の気配もまざっている気がして。

この気配は…。
































『冨岡くん…?』
/ 457ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp