銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第15章 絶望の足音
「三雲がお前をチームに誘った...?」
珍しく風間の驚いた声が本部の廊下に響き渡る。
コクと迅が頷くと、風間の表情が一瞬にして呆れたものへと変わる。
「まったく豪胆というか、強欲というか....」
「なかなか鋭い一手でしょ。普通思いついても実行しない。風間さんのアドバイスが聞いたんじゃない?」
「...やる事が極端すぎるが、視野が広がったならいいことだ。...三雲の支持で動くお前も面白そうだがな。」
いたずらっ子のようにフッと笑っと迅も、ニカッと笑って頷く。
「いや〜おれもすっごい面白そうだとは思ったんだけど、実力派エリートは引っ張りだこだからなぁ。」
迅はそう言うと部屋の認証ボタンを押し、風間と共に部屋の中に入った。
「お疲れ様でーす。」
部屋には城戸、忍田、東、三輪、冬島、嵐山、そして太刀川の各隊の隊長が迅と風間の到着を待っていた。
「揃ったな。では、緊急防衛対策会議を始める。」