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【降谷零】なにも、知らない【安室透】

第8章 感情


マンションのエントランス前まで送られて、安室さんはまたぎゅっと私を抱きしめてから仕事へ行った。かろうじて行ってらっしゃいと言えた私スゴイ。
なんだろう、なんだか、全身で、愛を伝えられたような、錯覚があった。
いや、錯覚ではない?かもしれない。
今までのようなふざけたような声音はなかったし、突然のキスには戸惑った。けど、受け入れなければ、と思った。
何故、そう思ったのかは分からないけれど。安室さんが疲れていて、しんどそうだったから。

「意味わかんない…」

リビングのソファで寝転がって天井を見つめながらつぶやいて見ても、その意味は分からなかった。
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