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【降谷零】なにも、知らない【安室透】

第3章 混乱


ゆっくりと意識が浮上するのを脳が理解した途端にズキズキと頭痛を訴える頭が憎い。
それでもまだ起きたくないと目を閉じたまま痛む頭を押さえると徐々に思い出す昨夜の変な夢。
見知らぬ裸の男性が突然目の前に表れたと思ったら腕を掴まれて捻り上げられて、壁に身体を押さえ付けられながら背中側に両手を纏められる。体重を掛けられたのか胸が壁に押し潰されて息が苦しい。やめて、という言葉を発したはずなのに声にならず息苦しさが増していき、そのままその夢は途切れてしまったのだけれども。夢だったはずなのに捻られた方の腕は痛いような気がするし、息苦しさは本物だったような気がする。
たぶん疲れすぎていたからだと思えばくそ野郎の顔が脳裏を過る。
その瞬間、

「てめーのせいで夢見が悪いだろーが、このやろー!!!」

と大声で叫びながら飛び起きたら、そのままフリーズするしかなかった。
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