第1章 占納
お父さんは仕事から帰ってくると、いつも僕を殴ったり、罵ったり、時には犯したりもします。
僕は再婚したお母さんについてきた血の繋がらない息子です。
お母さんはある日を境に出掛けたまま帰ってこなくなりました。
お母さんが居たときはお父さんはお母さんに暴力を振るっていました。
お母さんがいなくなるとその矛先は僕に向きました。
隣の家のイライお兄さんは、ぼくが殴られていたり犯されていたり、虐待をされていると、
いつも遊びに行くという名目で僕を助けてくれます。
最近、イライお兄さんのことしか頭にありません。
イライお兄さんの照れた顔、笑った顔、
イライお兄さんはの学校の人は見たことがないような、僕だけしか分からない表情。
そんなイライお兄さんを僕は見てる