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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第17章 その花の意味




茜に渡した水色桔梗の髪飾り


茜と会えあるのは最後になるかもしれない

茜の柔らかな唇の感触を思い出し、冷たい雨が降る空を見上げると光秀は目を閉じた。



(俺の思いは伝えたーーーーー)




何かを振り切るように鋭い眼差しで前を見据えると、光秀は再び足を走らせた。







「……!」




光秀の足が水たまりを跳ね飛ばし、そのままピタリと止まる。

前方に、飢えた虎のようにらんらんと光る隻眼が待ち受けていた。


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