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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第16章 水色桔梗の言葉を






髪飾りと乱れた呼吸、騒ぐ鼓動の音だけが、彼が今夜ここにいた証だ。



(もう、泣かない。光秀さんは『さよなら』を言わなかったから。)



今のキスを、最後の意地悪にはさせない。
次に会えたら、私の想いを、言葉にして伝える。




(それから……どんなにはぐらかされたって、光秀さんの本音を、教えてもらう。)



甘くて優しい、数えきれない意地悪の理由も、私を叱り、励まし、乱世でひとり歩けるように導いてくれた理由も、今夜交わした、余裕のない口づけの理由も、何もかも。


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