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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第14章 化け狐と今宵かぎりの想い
「ごくありふれた妻への愛情表現だが、それがどうした?」
「どうしたもこうしたも……」
「安土に戻るまでは夫婦のフリをすると言っただろう。ああ、この程度では物足りないか?」
「た、足りてます……っ」
動揺しすぎてどうしたらいいか分からないけど、抱きしめる腕を解く気にはなれない。
腰に回る光秀さんの腕も、優しく私を支えたままだ。
(ああもう、どうしよう……)
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