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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第14章 化け狐と今宵かぎりの想い
面越しに口づけが落とされ、歓声が最高潮になる。
光秀さんは面をわずかに上げて、私ににやりと微笑んだ。
「これで、妻を泣かされた借りは返したぞ」
「…………っ」
胸がいっぱいになった私は、意地悪な狐の首にぎゅっと抱きついた。
「おっと」
「お前、何者だ!? 誰か! あの狐を捕らえよ!」
「待て、その前に……わざわざ私にこのような演目を見せた理由、とくと聞かせてもらおうか?」
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