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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第13章 大切な人
「光秀さん……!」
「おや、お帰り我が妻。買い出しは無事済んだようだな」
一座のみんなと稽古をしていた光秀さんは、休憩の指示をして輪を抜け出し、私から荷物を取り上げた。
飛び入り参加にも関わらず、演目をひとつ仕切ることになっていた光秀さんに感心したけれど、今はお祭りどころじゃない。
「お話があるんです、ちょっと来てください」
「ほう、いつになく積極的だな」
冗談を聞き流して、光秀さんを引張って一座を離れ舞台裏に回る。
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