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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第13章 大切な人
答えてはくれず、義元さんは背を向ける。
今にも消えてしまいそうなその影に、思わず伸ばした手が義元さんの腕を掴んでいた。
「……っ?!茜……?」
「義元さん……! どうか、佐助くんや幸村に、会ってあげてください! あなたを大事に思ってる人たちのこと、大事にしてあげてください……!」
驚いて目を見開く義元さんを見上げると、私は必死に思いを伝えた
(消え入りそうな儚げな空気は、秀人に似ているんじゃない……)
生きることを諦めていた時の……私に似てるんだーーー
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