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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第12章 その感情は
口を手で塞がれると殺気じみた男の目がギラリと光る
どうにか、この状況を打破しなければいけないのに、恐怖で思考回路が回らない
(どうしよう、どうしよう、どうしよう……このままじゃ……)
男の手が小袖の袷にかかり、胸元が肌け
覆いかぶさった男の不快な息づかいが耳に響く
(やだ……やだ……!光秀さん!!)
助けに来れるわけもないのに、私は心の中で必死に光秀さんの名を呼んだ。
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