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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第12章 その感情は
…………
部屋から追い出され、足早に玄関に向かう。
初めて受ける屈辱に唇を噛みしめながら、一刻も早くこの場から去りたかった。
何も言い返すことができなかった自分が情けなくて、悔しい。
(早く帰りたい……光秀さんのところに)
光秀さんのことだ、私の受けたこの屈辱も、『馬鹿娘』って、笑い話に変えてくれるだろう。
そうしたら……、きっと…この屈辱も悔しさも全部、なかったことにして私も笑える……
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