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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第11章 嘲る者




「し、しかし義昭様!」


「思い違いをするでない。私の夜伽が、下賤の者に務まるわけがなかろう。卑しい女を抱くなど、この身が汚れるわ」



(な…………っ)



彼はため息を漏らし、盃を優雅に傾けた。



「不憫なことよのう。高貴な血が流れておらねば、私の唇を潤す酒一滴ほどの価値もない。ましてや、女となれば」



「身分が低い普通の人や女性は……人間じゃないとでも言うんですか……!?」


「はて。家畜が何やら吠えよるわ」


薄ら笑いで放たれたその一言に、頭の芯が凍りついた。

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