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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第11章 嘲る者
…………
「ようやく来たか、娘」
勇み足で向かった私を待ち受けていたのは、義元さん……ではなかった。
「…………」
無言で私に視線を送る男。
(この人、さっきの……!)
「何を呆けておる、義昭様にご挨拶せい!」
私に頭を下げるよう、声を荒げる大名。
言われるまま、無表情の男性に挨拶をした。
「こ、こんばんは……」
「…………」
義昭と呼ばれた男性は、私に一瞥もくれず、つまらなそうに盃を傾けている。
露骨に無視する態度に、この人の人間性を垣間見た気がした
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