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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第11章 嘲る者
見知らぬ土地では逃げようがないから、私の監視はいらないと踏んだのだろう。
(だからって、黙っていなくなることないのに。もしかして……光秀さんなりに、さっきのことを気まずいと思って……?)
「茜さん、今日はもういいから宿でお休み」
「あっ、はい。恐れ入ります」
「本番は明後日の夜だ。明日から忙しくなるぞ」
「ありがとうございます。頑張りますね」
(さっきのことを、光秀さんが少しでも気まずいと思ってくれたなら……)
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