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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第8章 謀反
「味がわからなくても、手順さえわかっていれば何とでもなる」
「……私は、褒めたんです、あなたのこと」
「知っている。さあ、おしゃべりはもう終わりだ」
「でも……まだ……」
「しー……。おやすみ、茜」
ひんやりした手が、私の重たくなったまぶたをそっと閉ざす。
(眠りたくない……まだ……側にいた…い……)
光秀さんひとりを、夜の中に置き去りにしたくない。
脅迫された相手にそんなことを思うなんて、どうかしている。
脅迫する相手をいたわり甘やかすこの人も、どうかしている。
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