第8章 謀反

「どういうわけか分からんが、鼠が舞と繋がっていることも調べがついてる。お前ともな。鼠の正体によっては、お前と舞は手打ちになるか。」


(佐助くんのこと……、光秀さんは気付いてるんだ)


佐助くんは、上杉謙信に仕えてる……
織田とは敵国同士……。ましてや、争ってる最中だ。
そんな佐助くんと繋がっていることがバレたら、舞ちゃんは……


あの時の拷問の話が脳裏にチラつく…
想像することすら怖くて、私は光秀さんを懇願するように見つめた。



「……それは、やめておこう。俺はお前を気に入っているんでな。」