第8章 謀反
予想だにしていなかった舞ちゃんの言葉に、私の目が丸くなった。
意味が分からなくて、なんて返したらいいか分からない。
「だって……、茜ちゃんは……」
「茜。」
舞ちゃんが何か言いかけたそのとき、秀吉さんに声をかけられた
「すまないが、この書簡を光秀に届けてくれないか?」
「光秀さんのところですね。わかりました。」
「悪いが、今日中に頼めるか?」
「はい。大丈夫です」
秀吉さんから書簡を受け取ると、舞ちゃんに『ごめんね』と謝り、仕事に戻る
(そういえば舞ちゃん、何か言いかけてたけど、聞けなかったな。……帰ったら、聞けばいいか)