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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第8章 謀反





この世の暗部が自分の主戦場である以上、手に余る感情が湧くことなどないよう、慎重を期してきた。


しかし突如、暗がりの中へ、光をまとって迷い込んできた、茜。


(迷子は、いるべき場所へ帰さなくてはな)


茜のつややかさな髪の感触を思い出すように、指の腹を撫でる。



光秀は、かすかに血が沸き立つのを感じていた。



この揺らめきの先にある感情の名は、容易に予想がつくけれど–––



(必要ない。今のままでいい。しばらくの間、日なたで憩えれば……俺にはそれで十分だ)

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