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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第7章 虚心坦懐
…………
その夜、光秀は文机に向かい、わずかな息抜きの間にも新たに積み上げられた文と書簡の山に手をつけていた。
「ん……?」
一通の文が、光秀の気を引いた。
差出人の名のない文を、口元へ運ぶ。
「……ほう。これはこれは」
香りよい香の香りがかすかに鼻孔をくすぐり、夜気にまぎれて消えた。
…………
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