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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第7章 虚心坦懐
光秀さんの腕の中から目線だけ上げて訴える。
するりと腕がほどかれると、光秀さんは懐から笹の葉に包まれたものを取り出した。
「ちまきだ」
「ちまき?!光秀さん、ちまきが好きなんですか?」
光秀さんにも好きな食べ物があるなんて意外だった。
しかも、懐に忍ばせるほど『ちまき』が好物とは。
「いや、『せめて一日一回は食事らしい食事を』と、九兵衛に無理やり押し付けられたんだ。皮をむくのが面倒で手をつけずにおいた。」
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