第7章 虚心坦懐
「……慰めとは…、違いますけど」
「…………。……っ、くく……ははは!」
「な、なんで笑うんですか、私は、心配して……!」
「ほう、心配。この俺を? お前が?」
「そうです、何かおかしいですか……? 私なら、あんな、あることないこと噂されたら悔しいし、腹立だしいから。」
「まったく……見上げたお人好しだな。その噂が事実だと言ったら、お前はどうする?」
(え……っ?)
「いいか、茜。誰もがお前のような清い心を持っていると思ったら、大間違いだぞ」
光秀さんは後ろ手に襖をパン、と閉めたかと思う
と、座布団に座る私の方へ一歩踏み込んだ。