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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第7章 虚心坦懐
「なんだか光秀さんらしいな……」
「当人を知る君から見ても、光秀さんはつかみどころのない人物なんだな」
「考えてることがちっとも分からないんだよね。頼んでもいないのに、乱世の生き延び方を色々教えてくれるんだけど、からかわれてばっかりで、正直困ってる」
「その割には、楽しそうだな」
「え……? 私…楽しそうに見える?」
「見える。それに、君に乱世の生き抜き方を教えるなんて、随分と親切じゃないか。」
(……!)
珍しく微笑んでいる佐助くんを前に、頬がじわりと熱を持つ。
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