第1章 2人
亜由香と#NAME4、麻子は新しい教室へ向かった。
勢いよくドアを開けると、既に何人か来ていた。
3人は、自分の席を確認し、自分の席へ向かう。
「あ、近いね」
「うん。嬉しいな」
亜由香と麻子は運良く、席が近かった。が、廉は少し遠いところに居る。
2人は廊下側、廉は窓側。
まぁこの席は『一応』だから、すぐ席替えがある。
その時、もしかしたら近くなるかもしれない。
しばらくすると、生徒が一気に来た。
やはり席の確認をし、座る。
するとさっきまでスカスカだった教室が今は人であふれかえっている。
「ねぇ、亜由香さんと廉君の関係って何?本当に幼馴染?」
「そうだよ」
こういうことを言われるのは慣れている。
でもはっきり言って迷惑。
できることなら聞かないで欲しい。