第7章 俺の兄ちゃんがおかしい件について。
□俺の兄ちゃんがおかしい件について
「…あれ。…また話してる。」
次の授業は美術だから1人で廊下を進んで居ると
二階の窓からと兄ちゃんが見えた。
何やらバケツをもって花を摘んでいる
の後ろには兄ちゃんが立っていて
何かを親しげに話している。
最近ちょくちょく見かけるこの姿。
兄ちゃんがを
家まで送って行ったあの日位からだと思う。
まるで俺の代わり見たいな立ち位置になった
兄ちゃんが少しだけ羨ましくて、同時に
何でなんだろう?と2人を見かける度に
立ち止まって見てしまうのは仕方ない事だと思う。
「……何であんなに仲良くなってんだ?」
とにかくソレがどうしても気になるんだ。
めちゃくちゃ笑いあってるとかではないが
確実に悪い雰囲気では無いその姿は
あんな事件があったからこそ何とも不可解だ。