第8章 俺は色々と悩ましい件について。
「……まただ。本当にいつも1人じゃねェか。」
職員室を出てきたは良いがやることが無いので
仕方なく学校を徘徊していると
購買の横の非常階段で座り込み
1人昼食をとるがいた。
何時どこで見ても本当にコイツは1人。
たまに教師達と当たり障りのない
世間話をする所は見かけたことはあるが
生徒と話している姿は今の所見ていない。
「………菓子パン1つかよ。」
チラッと見えたの昼食は
黄色い蒸しパン1つだけで
単純に足りるのか疑問に思った。
同時にコイツは生徒で一人暮らし
そして3つも部活を掛け持ちしている事を
思い出してほんの気まぐれでお節介をした。
一応俺だって教師の端くれだから
それ位は普通の事だと思う。
「………オィ。」
「あれ、不死川先生!!」
とりあえず自分の飲物と
どう考えても不健康な昼食をとるに
購買のめちゃくちゃ濃い野菜ジュースを買って
声をかけると好感度の良さそうな笑顔で
こちらを見て笑う姿に
本当に皮を被るのが上手いと少し引いた。