第2章 クロコ+カレシ
「黒子くんって、彼女とかいるの?」
「…僕ですか?」
部活帰り、私は手に持っているティーン雑誌に書かれていた占いコーナーに目を向けていた。
いつもは三人で帰っているのだが、火神がテストの件で担任の先生に部活が終わったら職員室に来るように言われていたので今はいない。
私と黒子くん、二人で4月のまだ少し肌寒い夜を歩いていた。
私はふと思い出して、鞄に無造作に突っ込んでいたティーン雑誌を取り出した。
ほんの話題作りには丁度いいだろうと、軽い気持ちで占いコーナーのページを探す。
今回の占いのお題は恋愛らしく、それと関係がある語彙がつらつらと並べられていた。
そこであるタイトルが目を奪った。