第5章 キセ+カレシ2
「……どうしたんスか…?」
「……………」
俺が首をかしげるも笠松センパイは黙ったままだ。
そんなセンパイを数秒眺めているとようやく口を開いた。
「……お前、モデルの仕事はどうなんだよ…」
「…へ?」
まさか自分の仕事の事が話題にあがるとは思って無かったので少しすっとんきょうな声が上がってしまう。
か、笠松センパイが、……
俺の仕事の事に口を出すんスか……!?
「明日は雪が降るんスか!!」
「…はぁ?お前何いってんだ、これから夏だぞ」
こんな大ボケにも真面目に返すとは……!!!!
やっぱり根から真面目なんスね…
そんなことを頭で考えること一秒。
黄瀬は慌て声をあらげた。