第14章 【炎柱】煉獄杏寿郎
「君がこんなに素直になってくれるなら、会えないのも辛くはないな!」
私は杏寿郎の腕の中に包まれていた。
杏寿郎の太陽のような暖かさはいつだって心地が良い。
「私は嫌よ…あなたとずっと一緒にいたいわ」
私たちは明日死ぬかもしれない。
そんな中で生き続けている。
今ここにある愛もいつ消えてしまうか分からない炎なのだ。
「ごめんなさい…素直になれなくて」
「そんなことは気にしなくていい。俺は君の全てを分かっているからな」
ー杏寿郎の笑顔は私を幸せにしてくれる。
「…ありがとう」
どうか明日も貴方と愛し合えますように。
ーーfinーー