第11章 伊黒小芭内
「小芭内さ…!また、来ちゃう…ああっ、ん、ああ!」
額にかかった髪を小芭内さんが払い除けてくれた。
「ああ、俺もだ。一緒に…イこう」
ピストンがさらに速くなる。
音も卑猥さを増していき、快感へと導いていく。
私は息も絶え絶えに涙目になって、小芭内さんに抱きつく力が強まる。
「ああっ、イく、イっちゃう…!!」
小芭内さんも切なげに眉を寄せて私を見つめる。
「んあっ、ん!や、あ、あっ〜〜〜〜!!!」
「〜〜っ!」
私は足先までピンとさせて快楽に呑まれた。
小芭内さんも私に倒れ込み、しばらく余韻に浸り、後処理を済ませると、私の横に寝そべった。
「無理をしていないか、沙織」
「はい!大丈夫です!」
「そうか」
ー小芭内さんの笑った顔好きだなぁ…
ずっとこの人の横にいたい。
離れたくなんかない。
そう思えるのはきっと世界で1人だけ。
「小芭内さん、ずっと一緒にいててくださいね…」
小芭内さんはそう言った私を優しく前から抱きしめる。
「それは決定事項だ。沙織を離す訳が無い」
その後、私は大好きな小芭内さんの腕の中で眠りについた。