第5章 体育教師 冨岡義勇
「よし!!それでは出よう!!」
「おォ」
パタン…
「大丈夫か、沙織」
冨岡先生に手を引かれて、私はロッカーから出た。
ロッカーは私たちは2人の熱でむんむんになっていて、息苦しくて汗はべったりとかいていた。
あと、さっきまではなんとか気力でこらえていたものの、解放されてみると足に力が入らなくてその場にしゃがみこんでしまった。
「大丈夫じゃないですよぉ…歩けないです…」
「お前が昼に俺の義勇くんを攻撃した罰にしたつもりだったが、やり過ぎたな、すまない」
「ぎ、義勇くんって…」
私はその言葉に一気に吹き出した。
「あはっ、、あはははは!!ぎ、義勇くんっ…」
そんな大真面目な顔で言われるとシュールでなおさらに笑えてくる。
ーやっぱり、お昼のこと根に持ってたんだ