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貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第2章 過去へー




初夏を感じさせる爽やかな、五月のある日


きつくなってきた日差しを避けながら、私は境内にある木陰に座って暇を持て余していた

この日、私は両親が言っていた、お墓参りとやらでご先祖様の武田信玄の菩提寺に来ていた


頬杖ついて、ぼんやりと辺りを眺める


両親はあの電話の相手だったろう人物と本堂の中にいた

一緒にきたはずの兄の姿が見えないのは、どうやらその輪の中にしゃしゃりこんでいるらしい

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