貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第4章 武田信玄
「「………」」
無言で顔を見合わせる二人に
「二人とも。烈さんにのまれてますよ」
佐助さんが『おーい』と声をかける
「コホン…。まぁ、この時代に来ちまったもんはしょうがねぇ。
帰る手段は佐助に任せるとして、こっちにいる間は、君を武田の姫ってことで扱わせてもらおう」
「…なんかどっかで聞いたような状況」
信玄様の提案に思い出し笑いする乃々さん。
「烈さんは武田家の正統な子孫。世が世なら姫ですから、何も問題はないですね。
じゃあ俺は、引き続きワームホールは、観測を続けます。」
「あぁ、頼む。佐助。」
「それでは、これにてドロン」
佐助さんはそう言うと、再び天井裏へ姿を消した。