貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第4章 武田信玄
「はい。…すみません、私が話せるのはこのくらいなんですけど…」
「ということは、烈ちゃんは本当に信玄様の血を引いてるんだね」
まじまじと私を見つめる乃々さん
「確かにその瞳の色といい、美人だし、十七歳にしては色っぽさもあるし…
薄れたとはいえ、信玄様の血筋と言っても間違いないかも」
うんうんと一人、納得して頷いている
「……乃々さん?」
そんな乃々さんを見て、ふと疑問に思う
「なぁに?」
にっこり笑って返事を返す乃々さん。