貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第18章 貴方に出会うそのために
(わ……っ)
熱を帯びて光る綺麗な瞳が、間近に迫った。
かぁっと頬が熱を上げ、笑顔が引っ込む。
「あの、家康さん……っ?」
「馬鹿…こういう時は、目をつむるんだよ」
(キスする時って、ことだよね…)
鼻先が触れて、どきっと鼓動が跳ね上がる。
(いきなりこんなふうにされたら、どきどきして……困る!)
熱のこもった家康さんを間近で見ていると、気恥ずかしさが胸を焼く。
「–––できないなら、そのままでもいいよ」
「え……?」