貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第17章 その肌に触れる
「っぁ……」
痛いほど感覚が冴えて、吐息が肌に触れるだけでもう、駄目だった。
(もう……立て…られな……)
膝から崩れそうになって、胸にすがると、そのまま家康さんは腰を下ろした。
向かい合わせに私を膝にのせ、家康さんが唇を肌に押し付ける。
「は、……ぁ」
着物を暴き、家康さんの唇と囁きが、肌を撫でた。
「俺も、あんたが駆け出してきた時、」
「んん…っ」
「一生離さないって、思ったよ」
「っ……え? ぁ……」
指で私の身体をなぞりながら、家康さんは言葉を紡いでいく
「–––あんたが俺の、帰る場所になったんだ」
(そんなふうに、私のこと…思ってくれるの……?)
胸がいっぱいになって、何も言えなくなる。
「烈が喜ぶこと、全部したい。心を重ねたい……。」
(家康…さん…)
家康さんの指先が、髪に埋まり、頭を引き寄せられた。